地裁の暴力法廷警備をやめるよう、東京弁護士会が申入れしました!

【報告】「警備法廷」での傍聴者排除など、過剰な警備について、救援会は法廷委員会に申立てをしていました。
東京弁護士会は、12月4日、安東裁判長の、本件傍聴人希望者に対する財布、ポーチ、ノートの開示問題について、裁判所に申し入れをしたとの事です。公安事件でこのようなことがなされたのは92年3月の岩手爆取事件以来のことだそうです。
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【12.6秘密法弾圧救援会】抗議声明-東京高裁・地裁は裁判所廊下で8人排除、1名負傷させた暴力を謝罪せよ

写真 (1)

★報告:この抗議声明は東京地裁、東京高裁に9月24日に提出しました(上記写真)

東京地裁・高裁の傍聴者への凄まじい暴力を受けて、私たちは抗議声明を発表しました。

この抗議声明を東京高裁と地裁にみんなで提出します。ぜひお集り下さい。9月24日(水)14時、東京地裁正門前集合です。

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<抗議声明-東京高裁・地裁は裁判所廊下で8人排除、1名負傷させた暴力を謝罪せよ>

2014年9月4日
上杉崇子(弁護士)、鵜飼哲(一橋大学教授)、川村理(弁護士)、清水雅彦(日本体育大学教授)、田島泰彦(上智大学教授)、山口正紀(人権と報道・連絡会)、山中幸男(救援連絡センター)、吉田哲也(弁護士)、12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会

2013年12月6日、特定秘密保護法の強行裁決時に、国会傍聴席から靴を投げて抗議したAさんが不当に逮捕・起訴されて9か月。安倍政権の暴走・秘密法の違憲性・それに対する抗議行動の正当性を問う裁判として続いている。
8月29日はこの間秘密法反対運動の先頭に立ち続けた上智大学の田島泰彦教授と日体大の清水雅彦教授が見事な主張を展開された。非常に公共性の高い裁判だ。

地裁入り口

と ころが安東章裁判長(東京地裁第13刑事部)と東京高裁・地裁の事務局は、法廷の内外で前代未聞の暴力を続けている。8月29日は何と裁判開始前 の廊下で職員が傍聴希望者を8人も羽交い締めして、裁判所の外へ強制排除したのだ。そして1名が全治2週間の打撲を右手と左足の2カ所に負わされた。別の 人は靴を壊された。許すことはできない。

裁判所職員に踏みつぶされて壊された靴:

地裁排除3

当 日、人々は廊下で黙って「大法廷」と書かれた紙を持っていただけだ。それなのに、プロレスラーのような法廷警備職員たちが「なぜ紙をおろさなけな らないのか」という人々の問いには全く答えることなく襲いかかった。人々を羽交い絞めにされ建物奥のエレベーターで下に下ろされ、裏口から敷地外へたたき 出された。

写真:襲いかかる裁判所職員たち
地裁排除1

こ の暴力排除に口で抗議しただけの人も同じ事をされ、別の人はipadを開いただけで「撮影は禁止だ!」と強制排除され、その際履いていた靴が壊さ れた。警察官も職員とともに排除を行い、建物裏口に追い出された先には公安警察が待ち構えていた。そして8人全員が一日中裁判所立ち入り禁止にされた。

排除専用、東京地裁の裏口。
地裁排除2

つ まり東京地裁は警察と完全に一体化した上で、人目につかない排除方法を入念に計画して実行している。しかも庁舎管理権を無限に拡大し、職員が「排 除!」と言えば誰でもどんな理由でも暴力排除ができるようになってしまっているのだ(警備職員たちの統括は東京高裁事務局長)。三権分立や裁判の公開原則 を完全に無視する東京地裁・高裁の「裏の顔」が、この裁判で全面にせり出している状況だ。

裁判所職員の暴力で左ひざに打撲を追わされた
膝のあざ1

左足あざ2

右腕にも打撲
右手あざ

本来こうした公共性の高い裁判は、傍聴希望者が多く入れる「大法廷」で行われなければならない。だが東京地裁がわずか30名しか入れず密室性の高い「429号警備法廷」を使い続け、東京高裁が暴力職員を配置し続けることが問題の根源だ。

そ こには傍聴者排除用の職員が法廷内にびっしり並んでおり、4月24日の初公判では普通の音量で一言喋っただけの傍聴者が5人も羽交い締めで追い出 された。また廊下は柵で区切られ、排除用の職員が大量配備されていて、6月19日第2回公判でも廊下で一言職員に抗議した人が排除された。傍聴者は法廷に 入る前に身体検査を受けさせられ、その際には財布や化粧ポーチの中まで開けさせられるため、反発が強まっている。

救援会は大法廷を求める署名を初公判前に提出した。5月には東京弁護士会の「法廷委員会」に法廷暴力からの救済申し立てを行い、第2回公判から委員会の弁護士が傍聴見学に来ている。
リンク:https://himitsuhokyuen.wordpress.com/2014/05/09/%E4%B8%8D%E5%BD%93%E3 %81%AA%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E6%8C%87%E6%8F%AE%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%95%91%E6%B8%88%E7%94%B3%E3%81%97%E7%AB%8B%E3%81%A6/
だが地裁と安東裁判長は、それらを全て無視して傍若無人な排除を続けている。

ま た検察側の暴言の影響も見過ごせない。弁護団が過剰警備への異議申立書を読み上げた後、裁判長に意見を求められた加藤検事は「被告人は国会でクツ を投げた人物であり、本件の傍聴人も被告人に同調する行動を取るおそれがあり、慎重なボディチェックや429号警備法廷の使用は妥当」等と述べた。これは 石破茂の「デモはテロ」暴言と同質であり、検察によるAさんと傍聴人への重大な名誉毀損だ。そして警備法廷を使い続ける裁判長も地裁・高裁所長も、そのよ うな予断を持ってこの裁判に臨んでいることを表している。

権力の中枢にある東京地裁・高裁は、戦争と独裁へ突き進む安倍政権の顔色を伺い ながら、自らも非民主的な弾圧体制に変わっていると考えざるを得な い。東京高裁・地裁と裁判官が権力から自立して物事を判断できるのかという基本的かつ根本的な組織原則が問われている。それが戦後最大の危機に瀕している のだ。

今回東京地裁が暴力排除でけが人を出し、それを検察が傍聴者を暴徒扱いして正当化したことは、明らかに一線を超えている。
私達はこの重大な暴力と差別を絶対に許さず、改善させるために、東京地裁に以下を要求する。

1:8月29日の職員の暴行で負傷した傍聴者に謝罪し、治療費を弁償すること。

2:8月29日の8名の排除を謝罪し、実態を調査し、二度と繰り返さないこと。

3:次回公判から警備法廷を使用せず、大法廷を使用すること。

<みなさまへの呼びかけ>

1:この抗議声明を東京高裁と地裁にみんなで提出します。ぜひお集り下さい。
9月24日(水)14時、東京地裁正門前集合
☆東京地裁へ抗議を集中させてください。
〒100-8920 東京都千代田区霞が関1−1−4
電話:03-3581-5411

2:今後の裁判予定です。ついに大詰めです!
11月5日(水)13時半~Aさんと証人1名の尋問
11月26日(水)10時~検察側の論告求刑
12月10日(水)13時半~Aさんと弁護団の最終弁論
みなさまにこの声明の拡散、裁判傍聴、東京地裁への抗議をお願いします。

3:弁護士費用や救援会活動費のため、より一層の救援カンパをお願いします。
振替口座:00130-0-586573
「12.6秘密法国会傍聴者弾圧救援会」
銀行からの振り込み 〇一九(ゼロイチキユウ)店(019
当座0586573 ジュウニテンロクヒミツホウコッカイボウチョウシァダンアツ

 「威力がなかった」Aさんの靴/秘密保護法抗議の靴投げ裁判(アンテナ6月27日号)

アンテナ6月27日号

「威力がなかった」Aさんの靴/秘密保護法抗議の靴投げ裁判

昨年12月6日夜、特定秘密保護法の強行採決に抗議して参議院本会議場に靴を投げ入れ、逮捕・起訴された男性Aさんの第2回公判が6月19日午後、東京地裁(安東章裁判長)で開かれた。

審理は初公判と同じく「429号警備法廷」で行なわれた。今回も傍聴者をテロリスト扱いする人権侵害のボディチェック、持ち物強制預かりが強行されたうえ、開廷前の廊下で過剰警備に抗議した支援者が構外退去させられた。
この日は、検察が証人申請した4人(強行採決当日の参議院衛視3人と参議院事務総長)の証人調べが行われた。検察は、「被告人は議事を妨害しようと企て、議場に靴を投げ入れて議場を一時混乱に陥れた」として威力業務妨害罪を主張し、それに沿って各証人から「靴投げによって、議場が混乱した」との証言を引き出そうとした。
Aさんは、靴を投げたことは認めており、それが「威力」となって参院の「業務」を「妨害」したかどうかが審理の争点になる。
この日の証人尋問の結果、検察の意図とは裏腹に、参院議場は「靴投げ」の前から与党議員の野次などで騒然としていたこと、「靴投げ」自体によっては審議が中断するなどの影響はなかったことが、複数の証言で明らかになった。
検察は、「2投目の靴」が与党議員の頭に当たったとして、衛視の一人にそう証言させた。しかし、その衛視は、議事進行をめぐる与野党理事の協議がそのまま続いた、とも証言した。要するに「靴」は「威力」でなく、審議という「業務」を「妨害」もしなかった。
検察側の証拠調べはこれで終了、次回公判(8月29日午後1時30分)では、弁護側が申請した田島泰彦・上智大教授、清水雅彦・日体大教授の証人調べが行われる。次回審理について、Aさんと弁護団は「429号法廷ではなく傍聴希望者全員が入れる大法廷で」と求めたが、安東裁判長は却下した。(ジャーナリスト、山口正紀)