本日の「勾留理由開示公判」で、弁護団が裁判官に問いただす「求釈明書」です★

本日の「勾留理由開示公判」で、弁護団が裁判官に問いただす内容です。問われるべきはAさんでなく弾圧の不当性。ぜひご一読下さい★裁判官は「勾留上の通り」の一言で済ますことが多いですが、そこには答えなど何も書かれていません。司法の警察検察との癒着の典型です。よってそんな答えは許されません。みんなでちゃんと答えさせ、Aさんを今すぐ取り戻しましょう!

被疑者  ●●●●

求 釈 明 書

2013年12月19日

東京地方裁判所 刑事第14部 御中

    弁護人  一 瀬 敬 一 郎
                  弁護人  吉 田 哲 也
     弁護人   長谷川 直 彦

上記被疑者に対する威力業務妨害被疑事件に関する勾留について、以下の通り釈明を求める。

第1 参議院本会議での本件議事の違憲性に関する求釈明事項

1 本年12月6日の本件被疑事実記載の時刻に参議院本会議で審議されていた特定秘密保護法案については、11月26日、自民党・公明党・維新・みんなの党による「秘密保護法の4党共同修正案」が衆議院安保特別委員会と衆議院本会議で強行採決された事実を認識しているか。

2 上記1の衆議院での各強行採決については、国民の過半数を圧倒的に超える数の人々が反対していた事実を認識しているか。

  3 参議院における特定秘密保護法案の12月5日の委員会での強行採決に国民の過半数を圧倒的に超える数の人々が反対していた事実を認識しているか。

4 そもそも特定秘密保護法案については、衆議院で審議されている段階から、法学研究者のみならず他の専門分野の研究者・作家・芸術家・ジャーナリストなどが日本国憲法に違反する重大な疑いがあることを指摘していたことを認識しているか。

  5 特定秘密保護法案の12月6日の本件被疑事実記載の時刻の参議院本会議での審議を強行採決するべきではなかったという多数の指摘がある事実を認識しているか。

  6 特定秘密保護法案の法案内容の問題や同法案を12月6日の本件被疑事実記載の時刻に参議院本会議で採決することの国会審議の手続き的な問題について、裁判官は憲法違反ないし憲法上の問題があるとの認識を持っていないのか。
  もし上記各問題について裁判官が合憲との認識を抱いている場合には、その認識の法的な根拠ないし理由を明らかにされたい。

第2 被疑事実に関する求釈明事項

1 「運動靴1足を片方ずつ議場内に投げ入れ」の点について

(1)最初に投げられた運動靴が落ちた議場内の場所はどこか。
   後から投げられた運動靴が落ちた議場内の場所はどこか。
(2)上記(1)の各靴が投げられる直前の議場内の状況如何。

2 「同議場を一時騒然な状態に陥れ」の点について
(1)「一時」とはどの程度の長さか。
(2)「騒然な状態」とは具体的にはどのような状況か。
(3)結局靴が投げ入れられた前と後で、議場内の状況は具体的にはどのように変化したのか

3 「議事の進行を阻害し」の点について
(1)靴が投げ入れられた前後の時期、参議院本会議場では何が行われていたのかを明らかにされたい。
 (2)「議事の進行を阻害し」た時間はどのくらいか

4 「威力を用いて参議院の業務である会議を妨害した」の点について
(1)「参議院の業務である会議」が刑法234条の「業務」となる場合の要件如何。
 (2)「参議院の業務である会議」が日本国憲法に明確に違反して
る場合や、憲法に抵触するおそれがあるような場合には、「参議院の業務である会議」は刑法234条の「業務」とならないのではないか。
 (3)本年12月16日に検察庁に提出された別紙の要望書やそれ
を報じているインターネット上の記事の存在を見ると、被疑者の所為につき威力業務妨害罪の成立を認めることには多数の国民が法律上重大な疑義を持っていることを表していると弁護人は思料する。そこで、裁判所に対し、上記の要望書等の事実から、被疑者について威力業務妨害罪の成立を認定するには充分慎重でなければならないとの認識を持っているのかを明らかにされるように求める。

第3 本件勾留に先行する逮捕手続に関する求釈明事項
 1 被疑者を現行犯逮捕したのは誰か。逮捕の時間はいつか。
 2 参議院衛視が司法警察職員に被疑者の身柄を引き渡した時刻は  何時何分か。
 3 被疑者に権利告知した時刻及び場所は如何。

第4 「被疑者が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」(刑事訴訟法207条1項本文、同60条1項2号)に関する求釈明事項
1 隠滅する罪証とは具体的にどのようなものかを釈明されたい。
2 上記1はどのような具体的事実によって判断したのかを明らかにされたい。

第5 「逃亡すると疑うに足りる相当な理由」(刑事訴訟法207条1項本文、同60条1項3号)に関する求釈明事項
1 逃亡を疑う具体的理由は何かを釈明されたい。
2 上記1はどのような具体的事実に基づいて判断したのかを明らかにされたい。

第6 勾留延長の理由について
1 被疑者の勾留延長理由とされた「証拠の解析・精査の未了」及び「参考人、被疑者の取調未了」の具体的内容を明らかにされたい。
2 上記1はどのような具体的事実に基づいて判断したのかを明らかにされたい。
以上

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